
教育のかんがえ方
日本語を土台に、その先まで。
はじめにお伝えしておきたいのは、すべての土台は日本語だということです。ここが十分でないままでは、その先の学びは形になりません。月曜から金曜まで、1日4コマ。まずここに時間をかけます。
そのうえで私たちが目指しているのは、日本語を使って考え、伝え、相談し、人と協力し、企画し、発表し、振り返るところまで届くことです。試験のための日本語で終わらせたくない、というのが率直な気持ちです。
試験に合格した学生ではなく、
自分の未来を自分で選べる人を育てたい。
FLAの学び
学びは、一本道ではありません。
授業や活動を組み立てるとき、私たちが意識している流れです。一度で終わりではなく、実践と振り返りを重ねながら、何度も行き来します。
- 01JAPANESE日本語を学ぶ
- 02SOCIETY日本の社会を知る
- 03INQUIRY問いを持ち、考える
- 04PRACTICE福井で人と関わり、実践する
- 05REFLECTION振り返り、改善する
- 06INDEPENDENCE自立し、自分の未来を切り拓く
- ↺必要に応じて、また問いと実践へ戻る
01 日本語
月曜から金曜まで、1日4コマ。
午前クラスと午後クラスの2部制です。1コマ45分を4つ。どちらのクラスになるかは、入学時の日本語のレベルをふまえて学校が決めます。クラスはレベル別に分かれています。
- 総合日本語・漢字・読解・聴解・作文・多読
- JLPT・EJUなどの試験対策と、進学の準備
- 入学時にクラス分け試験を行い、レベル別に編成
- 学期ごとの面談と、必要に応じた個別のフォロー
- 来日前からのオンラインでの準備



02 日本での暮らし方
日本で暮らすために、知っておきたいこと。
法律の条文を暗記する授業ではありません。実際に日本で生活を始めたとき、多くの学生がつまずくところを、あらかじめ扱っておくための時間です。
- ごみの分別と出し方、近所づきあい
- 町内会とは何か。地域の行事にどう関わるか
- 市役所・区役所でできること、必要な手続き
- 在留カード、住居地の届出、国民健康保険、年金
- アルバイトのルール(資格外活動許可・週28時間)
- 公共交通、自転車のルール、交通安全
- 病院のかかり方、緊急時の連絡
- 災害時にどう行動するか
- 職場や学校での「当たり前」の違い
知らなかった、で済まないことも少なくありません。
だからこそ、来日する前から一緒に確認しておきます。
03 探究と実践
問いを立てて、動いてみる。
問いを立て、調べ、企画し、準備し、実際にやってみる。そのあとで、うまくいかなかったところを振り返り、次はやり方を変えてみる。この流れを、在学中に何度も経験してもらいます。
問いを立てる
「なぜだろう」と思ったところから始めます。教員はすぐに答えを示さず、まず学生の考えを聞きます。
調べる
本やインターネットで調べるだけでなく、実際に人に会って話を聞くところまで進めます。
企画する
誰に、何を、どう届けるのか。グループで役割を決め、段取りを組み立てます。
やってみる
教室を出て、地域の企業や学校、住民の方々と実際に関わりながら形にします。
振り返る
うまくいったことだけでなく、うまくいかなかったことも、自分の言葉で整理します。
次に活かす
「次はどうするか」まで一緒に考えて、もう一度実践に戻ります。

これまでの取り組み
実際にやっていること。
言葉だけでは伝わりにくいので、これまで実際に行ってきた取り組みをご紹介します。
他校との協働授業
県内の学校の生徒と一緒に学ぶ時間をつくっています。ときには、学生が教える側にまわることもあります。
企業との連携・工場見学
ものが実際に作られている現場を訪ね、働いている方に直接お話をうかがいます。
地域の催しへの参加
グローバルフェスタをはじめ、地域のイベントに出かけていきます。運営を手伝うこともあります。
校外学習・文化体験
書道や和室での作法、地域の名所めぐりなど。体で覚えたほうがいいことは、実際にやってみます。
外部講師の講演会
企業や行政で働く方をお招きし、日本で働くこと、暮らすことについて直接うかがいます。
2年生が1年生を迎える企画
先輩が後輩のために自分たちで企画を考え、準備し、実行します。教わる側から、渡す側へと変わっていきます。






教員の役割
学生が、自分でできるようになるまで。
日本語を分かりやすく教えることは、前提です。そのうえで私たちが大切にしているのは、学生が自分の力でできるようになるところまで関わり続けること。教える人であると同時に、学びを引き出す人でありたいと考えています。
まず問いかける
答えを示す前に、「どう思いますか」と聞くところから始めます。
考える時間をつくる
すぐに正解を出さず、学生が自分で考えをまとめる時間を確保します。
自分で気づけるように
間違いを指摘して終わりにせず、本人が納得するところまで付き合います。
地域につなぐ
教室での学びを、福井の人や企業、学校、自治体との関わりへとつないでいきます。
挑戦を後押しする
失敗しても立て直せる環境を整えたうえで、少し難しいことに挑んでもらいます。
少しずつ手を離す
はじめは一緒に、次は隣で見守り、やがて学生だけでできるように。そこを目指して関わります。
コース
留学生対象の進学コース。
- 4月入学=修業期間2年/7月入学=1年9ヶ月/10月入学=1年6ヶ月
- 授業は月曜〜金曜。午前クラス 9:00〜12:10/午後クラス 13:20〜16:30
- 1コマ45分×4コマ。午前・午後のどちらになるかは、入学時の日本語レベルをふまえて学校が決めます
- 入学時の日本語レベルの目安:4月・7月入学はCEFR A1相当、10月入学はA2相当(特待生はそれぞれ上位の基準)
- 来日後にクラス分け試験を行い、レベル別のクラスに分かれます
- 主な進学先:大学・大学院・専門学校 ほか
出願資格・費用・提出書類など、正式な条件は「2027年度 募集要項」(PDF)の記載によります。
授業を、もっと具体的に知りたい方へ。
カリキュラム、クラス編成、進路指導について、担当が具体的にお答えします。