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福井とは。

福井全部が、教室になる。

はじめに

たまたま、ここに学校があるのではありません。

日本語を学べる場所は、全国にたくさんあります。そのなかで、あえて福井を選ぶ理由がどこにあるのか。私たちなりの答えを、このページでお伝えしたいと思います。

大都市には大都市の良さがあります。ただ、在学中に「日本の社会のなかで自分の足で立てるようになる」ことを目指すのであれば、社会との距離が近いことは大きな利点になります。福井では、地域の企業や学校、行政、住民の方々との距離が近く、日常の延長として社会と関わる機会をつくることができます。

だからFLAでは、日本の人や地域と関わる時間を、特別な行事ではなく日々の学びの一部として組み込んでいます。

足羽川の桜並木。市の中心を流れる川沿いに、春には桜のトンネルができます。(写真:福井市/この写真は福井市の素材を利用しています)

01 教育の土壌

学ぶことを、大切にしてきた土地です。

事実福井県の児童・生徒は、文部科学省「全国学力・学習状況調査」およびスポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」において、長く全国上位に位置してきました。
福井市には国立大学法人 福井大学があり、FLAの校舎はその近く、市の文教地区に位置しています。

これらは公表された調査結果と所在地の事実です。その背景をどう読むかは、私たちも断定はしません。ただ、学ぶことが日常のなかにある土地だという実感は、日々ここで暮らしていて確かにあります。

出典:文部科学省「全国学力・学習状況調査」、スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」

問い学ぶことが当たり前にある場所で、自分はどこまで伸びられるだろう。

FLAの学び県内の学校との協働授業や、地域の方を招いた学習の時間を設けています。学ぶ姿勢が根づいた土地の人たちと机を並べることそのものを、教材として使っています。

眼鏡のフレームをつくる現場へ。ここで作られたものが、世界の人の顔にかかっています。

02 ものづくりと産業

小さな町の技術が、世界に届いている。

事実福井県鯖江市は、眼鏡フレームの国内生産の大半を担ってきた産地です。

世界的なブランドの製品も、この土地の職人の手を通って出ていきます。人口10万人に満たない町の技術が、世界中の人の顔にかかっている。そう考えると、少し不思議な気持ちになります。

繊維、化学、機械、和紙、漆器。福井には、規模こそ大きくないものの、世界のどこかで必要とされている企業がいくつもあります。そしてその現場は、学校から自転車で行ける距離にあります。

FLAの学生は、そこへ実際に足を運びます。作っている方に会い、質問し、持ち帰って発表します。「日本の企業はすごい」で終わらせず、なぜそうなったのかを考えるところまでが学びです。

問い世界に届くものが、なぜこの町から生まれたのだろう。

FLAの学び工場や工房を訪ね、働く方に直接うかがい、持ち帰って発表します。企業との協働授業では、実際の課題を題材にすることもあります。

一乗谷朝倉氏遺跡。戦国時代の城下町が、そのままの形で残されています。(写真:福井市/この写真は福井市の素材を利用しています)

03 歴史と人

この土地は、何を考えてきたのか。

観光の案内をするつもりはありません。ここに挙げるのは、学生に考えてみてほしい問いのきっかけです。歴史の話が、そのまま自分の話になることがあります。

橋本左内

幕末の福井藩士。15歳で『啓発録』を著し、自分をどう変えるかを言葉にして残しました。26歳で命を落とすまで、この国の将来を真剣に考え続けた人です。15歳の自分なら、何を書けるだろう。

由利公正と坂本龍馬

幕末、坂本龍馬は福井を訪れ、福井藩士の由利公正と新しい国の財政について語り合いました。由利はのちに「五箇条の御誓文」の原案づくりに関わっています。地方にいた人が、国のかたちを考えた。

継体天皇

越前(いまの福井)で育ったと伝えられる天皇。足羽山には像が立っています。中央から遠い場所から、中心へ出ていった人がいた。

永平寺

1244年、道元が開いた曹洞宗の大本山。山あいで、いまも修行が続いています。毎日の当たり前を丁寧にやることが、なぜ修行になるのだろう。

水月湖の年縞

福井県若狭町の湖の底に、7万年分の地層が乱れることなく積み重なっていました。いまでは世界の年代測定の基準のひとつとして使われています。静かな場所に、世界の物差しがあった。

経営者が多く生まれた土地

福井県は、人口あたりの社長輩出率で全国上位にあると報告されています(帝国データバンク調べ)。なぜ、この地域から多くの経営者が生まれてきたのだろう。

FLAの学びここに挙げた人や場所は、探究のテーマとして実際に扱えるものばかりです。史跡を訪ね、資料を読み、自分の国の歴史と重ねて考え、日本語で発表する。歴史の話が、そのまま自分の話になる瞬間があります。

すぐに答えを示すだけでなく、まず自分で考える時間を大切にしています。

越前海岸の鉾島。福井市からは、山も海も日帰りで訪ねることができます。(写真:福井市/この写真は福井市の素材を利用しています)

04 暮らし

安心して挑戦できる場所。

事実福井県は、日本総合研究所「全47都道府県幸福度ランキング」において、これまで繰り返し総合1位に選ばれてきました。

この順位が何を意味するかは、指標の取り方によって変わります。私たちがここから断定できるのは、順位そのものではなく、実際に暮らしていて日々が落ち着いている、という実感のほうです。

大都市に比べれば生活費は抑えられます。ただ、私たちは「安いから福井へ」とは申し上げません。費用のことは大切な条件ですが、それは福井を選ぶ理由そのものではないからです。

私たちが大切にしているのは、学生が安心して挑戦できる状態を、学校の責任として整えておくことです。住まい、手続き、健康、緊急時。うまくいかなかったときに立て直せる備えがあるからこそ、思い切って手を挙げられる。その備えをつくるのが、私たちの仕事だと考えています。

出典:日本総合研究所「全47都道府県幸福度ランキング」/写真:名勝 養浩館庭園(写真:福井市/この写真は福井市の素材を利用しています)

問い安心して失敗できる場所で、自分は何に挑戦してみたいだろう。

FLAの学び寮と生活支援で暮らしの土台を整えたうえで、企画・発表・地域活動など、少し難しいことに挑む機会を意識してつくっています。

足羽山のあじさい。市街地のすぐそばに、こうした場所があります。(写真:福井市/この写真は福井市の素材を利用しています)
地域の方と机を並べて、筆をとる。ここでは特別な出来事ではありません
福井を代表する場所のひとつ、恐竜博物館へ

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